
港区は東京都内でも特に需要の高いエリアであり、マンション・戸建て・土地のそれぞれで特徴的な市場動向があります。市場動向を考慮しながら適切な働きをしてくれる不動産会社を選び、納得できる不動産売却を目指しましょう。
本記事では、港区で不動産売却を成功させるためのポイントや、信頼できる不動産会社をご紹介します。
港区で不動産売却を成功させるためのポイント
港区で不動産売却を成功させるには、まず地域特性を理解することが重要です。港区は六本木、赤坂、青山といった高級住宅街を抱え、外国人居住者も多いため、幅広い層から需要を見込めます。
また、都心部へのアクセスが良好で、商業施設や文化施設も充実していることから、資産価値が下がりにくいエリアです。一方、競合物件も多いため適切な価格設定と戦略的な販売活動が必要になります。
経験豊富な不動産会社と連携し、市場動向を踏まえたタイミングで売却を進めることで、理想的な取り引きを実現できるでしょう。
港区の売却相場
港区の不動産売却相場は、エリアや物件タイプによって大きく異なります。マンションの場合、六本木や赤坂エリアでは平米単価が100万円を超える物件も珍しくなく、築年数が浅い高層マンションでは更に高値での取引が期待できます。
一方、戸建て住宅は立地と敷地面積により価格幅が広く、港南や芝浦エリアでは1億円前後、麻布や青山では2億円以上の物件も多く見られます。
土地については、商業地域指定の物件は坪単価500万円を超えることもあり、住宅地でも300万円以上が相場となっています。
これらの相場は市場動向などにより変動するため、売却検討時には最新の取引事例を基にした正確な査定を受けることが重要です。
不動産売却で失敗しない不動産会社の選び方
次に、不動産売却で失敗しない不動産会社の選び方について解説します。
地域密着型か大手かを判断する
港区における不動産売却では、地域密着型・大手不動産会社のそれぞれにメリットがあります。
地域密着型の会社は、港区の細かな地域情報に精通しており、近隣の成約事例や住環境の特徴を詳しく把握しています。一方、大手不動産会社は広範囲な顧客ネットワークと豊富な販売ルートを持ち、転勤や投資目的の購入者にもアプローチできます。
港区のようなさまざまな需要を見込めるエリアでは、両方のタイプの会社に査定を依頼し、それぞれの提案内容と販売戦略を比較検討することで、自分の物件に最適なパートナーを見つけやすくなるでしょう。
査定の透明性を確認する
査定を受ける際は、根拠を提示してもらうことが大切です。
信頼できる不動産会社は、物件の状態や市場動向を踏まえて根拠をわかりやすく説明してくれます。港区内の類似物件の成約価格、築年数や立地条件による価格への影響、現在の市場動向などを具体的なデータで示してもらうことで、なぜその査定額になったのかを詳しく理解でき、価格設定や売却戦略に落とし込むことができます。
また、入力情報だけで行う「机上査定」だけでなく、実際に物件を訪問する「訪問査定」も実施してもらえば、室内の状況や設備の状態、眺望や日当たりなどの付加価値も適切に評価してもらうことが可能です。
比較検討した物件の詳細や価格設定の理由を確認することで、売主としても納得感を持って売却活動を開始できるでしょう。
売却実績と成約率をチェックする
港区での売却実績が豊富な不動産会社を選ぶことで、スムーズな売却を期待できます。過去1年間の港区内での成約件数、平均売却期間、売り出し価格に対する成約価格の比率などを確認できるとよいですね。
特に、自分の物件と同じタイプ(マンション、戸建て、土地)の実績が重要です。優秀な不動産会社は、売却期間の短縮や希望価格での成約を実現するためのノウハウを蓄積しており、具体的な成功事例を交えて説明してくれます。
また、成約に至らなかった物件についてもその理由と改善策を明確に示せる会社は、問題解決能力が高いと判断できます。
担当者の専門性とサポート体制を評価する
不動産売却の成否は担当者の能力によって大きく左右されます。宅地建物取引士の資格はもちろん、港区での取引経験が豊富で、地域の相場観や購入者層の特徴を熟知している担当者を選びましょう。
また、売却活動中のサポート体制も重要です。定期的な活動報告、内覧対応のサポート、価格調整の提案など、売主の不安を解消してくれる体制が整っているかを確認しましょう。さらに、税務や法務に関する専門知識を持ち、売却に伴う各種手続きについても適切なアドバイスを提供してくれる担当者を選ぶことで、安心して取引を進められます。
仲介手数料と諸費用を比較検討する
港区における不動産売却は高額な取り引きになることが多いため、仲介手数料の違いが総コストに大きく影響します。不動産会社によっては、法律で決められている報酬の上限額(売却価格×3%+6万円+消費税)から割引きを実施しています。各社の手数料体系を比較してみましょう。
その他にも、広告費や写真撮影費、ホームステージング費用などの諸経費についても事前に確認が必要です。ただし、経費の安さだけで選ぶのではなく、提供されるサービス内容と費用のバランスを総合的に判断し、最終的な手取り額が最大になる会社を選ぶことが重要です。
港区でおすすめの不動産会社ランキング TOP3
港区での不動産売却実績と信頼性を基準に、おすすめの不動産会社をランキング形式でご紹介します。各社とも港区内での豊富な取引経験を持ち、マンション、戸建て、土地それぞれに対応した専門的なサービスを提供しています。
オークラヤ住宅株式会社 品川営業所
オークラヤ住宅株式会社品川営業所は、港区エリアでの不動産売却において長年の実績を誇る信頼性の高い不動産会社です。創業から培ってきた豊富な経験とノウハウを活かし、港区の地域特性を深く理解した専門的なサービスを提供しています。
六本木や赤坂などの人気エリアでの成約実績が豊富で、担当者は港区の相場動向に精通しており、適切な価格設定と効果的な販売戦略で売主の希望に沿った取引を実現します。
また、充実したアフターサポートと丁寧な対応で、初めて不動産売却を行う方も安心して利用できる不動産会社です。
公式サイト:オークラヤ住宅株式会社 品川営業所
株式会社TERASS
株式会社TERASSは、個人として多様な経験と実績を持つエージェントが多数在籍している次世代不動産エージェントファームです。平均選考通過率5%という厳しい基準をクリアしたエージェントが不動産取引をサポートしてくれるため、安心して不動産売却に取り組めるでしょう。
データに基づいた広告戦略を展開しており、不動産を賢く売却する仕組みを構築しているのが特徴。特に首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)での不動産売却を得意としているので、これらの地域で不動産を所有している方は相談してみましょう。
公式サイト:株式会社TERASS
株式会社タングラム
株式会社タングラムは、自社開発のシステムで市場を分析し、高値での成約を実現している不動産会社です。独自の手法によりマーケットの広告料を増やし、機会損失を減らして納得のいく売却をサポートしてくれます。
財閥・電鉄・信託・FC系やハウスメーカーなど、さまざまな協力会社を連携しているため、専任媒介契約でも複数社に依頼するのと同等以上の成果を期待できます。
公式サイト:株式会社タングラム
おわりに
港区は、六本木・赤坂・青山などの高級住宅街を抱えているため東京都内でも特に需要が高く、資産価値の下がりにくいエリアです。ただし競合物件も多いため、適切な価格設定と戦略的な販売活動が重要になります。
不動産売却を成功させるには、地域密着型と大手それぞれのメリットを比較し、査定の透明性や売却実績を確認して信頼できる不動産会社を選びましょう。売却物件にぴったりのパートナーを見つけ、理想的な不動産売却を実現してください。
この記事を監修した人

株式会社ユナイテッドリバーズ 代表取締役 沢辺敦志(さわべあつし)
千葉県出身。自身の自宅購入時に、不動産仲介会社に不満を持ったことをきっかけに不動産売買仲介業を開業する。
自身の苦い経験から、受付・接客業務に特にこだわってチームづくりを心がけてサービス運営している。
趣味は料理、二児の父。
【保有資格】宅地建物取引士、FP他